皆さんこんにちは!3代目あっちゃん社長です!
夏になると、SNSなどで「エアコンの室外機に日よけをすると電気代が安くなる」という情報を見かけることがあります。
室外機への直射日光を遮ることは、冷房効率の低下を防ぐ対策の一つです。しかし、日よけの付け方を間違えると、室外機から出る熱がこもり、かえってエアコンの効きが悪くなることがあります。
大切なのは、室外機を完全に覆うことではなく、周囲の風通しを確保しながら日差しを遮ることです。
今回は、エアコンの室外機に日よけをする効果や、正しい設置方法、やってはいけない暑さ対策について分かりやすくご紹介します。
室外機はどのような役割をしている?
冷房運転中のエアコンは、室内の熱を室外へ運び、室外機から放出しています。
室外機の前から温かい風が出ているのは、室内から集めた熱を外へ逃がしているためです。
ところが、室外機の周囲に熱がこもったり、吹き出した熱風を再び吸い込んだりすると、効率よく熱を放出できません。
その結果、設定温度まで下げるためにエアコンが強く運転し続け、次のような状態につながることがあります。
- 冷房の効きが悪くなる
- 設定温度まで下がりにくい
- 電気代が高くなる
- 室外機への負担が増える
- エアコンが止まる、エラーが出る
室外機の日よけを考える前に、まずは周囲の風通しを確認することが大切です。
室外機に日よけをすると節電になる?
室外機へ強い直射日光が当たり、本体や周囲の温度が高くなっている場合は、日よけによって冷房効率の低下を抑えられる可能性があります。
特に、西日が長時間当たる場所や、コンクリートに囲まれて熱がこもりやすい場所では、日よけが有効な場合があります。
ただし、日よけを付ければ必ず電気代が大きく下がるわけではありません。
節電効果は、室外機の設置場所、日当たり、外気温、エアコンの年式、部屋の広さ、住宅の断熱性能などによって変わります。
また、室外機の周囲を囲ってしまうと、日差しを遮るメリットより、排熱を妨げるデメリットの方が大きくなることがあります。
室外機の日よけは「上から」が基本
室外機の日よけを設置する場合は、本体へ密着させず、少し離れた上部に屋根をつくるような方法が基本です。
例えば、次のようなものがあります。
- 室外機用の日よけ屋根
- 窓や外壁から張り出すシェード
- すだれ
- 遮光ネット
- 植栽による日陰
ポイントは、室外機の吸い込み口や吹き出し口をふさがないことです。
吹き出し口の正面だけでなく、背面や側面にも空気の通り道が必要です。必要なスペースは機種や設置状況によって異なるため、取扱説明書やメーカーの施工基準を確認しましょう。
日よけを設置するときの注意点
室外機を箱のように囲わない
見た目をすっきりさせるため、木製ルーバーや室外機カバーを設置することがあります。
しかし、隙間が少ないカバーで室外機を囲うと、吹き出した熱風がこもりやすくなります。
市販のカバーを使用する場合も、正面・背面・側面に十分な開口があり、風の流れを妨げないものを選びましょう。
デザインだけで判断せず、排熱できる構造かを確認することが重要です。
日よけを室外機に密着させない
アルミ製の日よけシートなどを、室外機の天板へ直接取り付ける商品もあります。
一定の日射対策は期待できますが、室外機全体を覆うような付け方は避けてください。
できれば室外機から少し離れた位置に日陰をつくり、周辺の空気も熱くなりにくい状態にするのがおすすめです。
台風や強風で飛ばされないよう固定する
すだれ、シェード、日よけ板などが十分に固定されていないと、強風で飛ばされる危険があります。
飛んだ日よけが窓ガラスや車、近隣の建物を傷つける可能性もあります。
台風が近づいているときは、取り外せる日よけを事前に片付けましょう。外壁へ固定する場合は、ビス穴から雨水が入らないよう適切な防水処理も必要です。
点検や修理ができるスペースを残す
室外機の周囲をウッドデッキや植栽で囲ってしまうと、故障時の点検や交換が難しくなります。
エアコンを交換するときに、カバーやフェンスの解体が必要になる場合もあります。
日よけを設置するときは、前面のパネルを開けられるか、配管やバルブを確認できるか、室外機を搬出できるかも考えておきましょう。
室外機の周りに物を置いていませんか?
日よけより先に確認したいのが、室外機周辺の荷物や雑草です。
次のような状態になっていないか確認してください。
- 吹き出し口の前に植木鉢がある
- 自転車やゴミ箱を置いている
- 雑草が伸びて室外機を囲っている
- 落ち葉やゴミがたまっている
- 物置やフェンスとの距離が近すぎる
- 吹き出した風が壁に当たり、室外機へ戻っている
- 室外機を上下に重ね、排熱が干渉している
室外機の前に物があると、熱風をスムーズに逃がせません。
周辺の荷物を移動し、雑草や落ち葉を取り除くだけでも、運転環境が改善することがあります。
室外機に水をかけても大丈夫?
「室外機を水で冷やせば、エアコンが効きやすくなるのでは?」と考える方もいらっしゃいます。
室外機は屋外へ設置する機器なので雨に耐えられる構造ですが、ホースで大量の水をかけたり、内部へ向けて水を噴射したりするのは避けましょう。
特に、電気部品や配線部分へ水が入ると、故障や漏電につながるおそれがあります。
また、室外機の裏側にあるアルミフィンへ高圧洗浄機を当てると、薄い金属部分が曲がり、空気を吸い込みにくくなることがあります。
汚れがひどい場合は、無理に洗わず、エアコン業者へ相談してください。
室外機を掃除するときのポイント
ご自身でできる範囲では、室外機の周囲にある落ち葉やゴミを取り除き、吹き出し口をふさがないようにする程度で十分です。
作業前にはエアコンの運転を停止し、ファンが完全に止まっていることを確認してください。
室外機の奥へ指や棒を入れたり、無理にカバーを外したりしてはいけません。
次のような症状がある場合は、専門業者による点検をおすすめします。
- 室外機から大きな異音がする
- 強い振動がある
- 室外機が動いたり止まったりする
- 冷たい風が出ない
- 配管接続部に霜や氷が付いている
- エラー表示が出ている
- 焦げたような臭いがする
焦げ臭さや異常な音がある場合は、使用を中止して点検を依頼しましょう。
室外機の移設で冷房効率は改善する?
室外機が狭い場所や熱のこもる場所に設置されている場合、移設によって運転環境を改善できることがあります。
ただし、室外機は好きな場所へ簡単に動かせるものではありません。
移設には冷媒配管、ドレンホース、電線などの工事が必要です。配管が長くなりすぎたり、高低差が大きくなったりすると、追加の冷媒や別の施工が必要になる場合もあります。
また、室外機の振動や運転音が隣家へ伝わらないよう、設置場所への配慮も必要です。
新築やリフォームでエアコンの位置を決めるときは、室内機の場所だけでなく、室外機の風通し・点検スペース・周辺への音まで含めて考えましょう。
日よけだけで部屋が冷えない場合は?
室外機へ日よけを設置しても部屋が冷えにくい場合、原因は室外機以外にあるかもしれません。
考えられる原因には、次のようなものがあります。
- エアコンの能力が部屋に合っていない
- フィルターやエアコン内部が汚れている
- 冷媒ガスが不足している
- 窓から強い日差しが入っている
- 天井や壁の断熱性能が不足している
- 吹き抜けや階段から冷気が逃げている
- エアコン自体が古くなっている
特に、窓から入る日射熱や屋根から伝わる熱が大きい住宅では、室外機の日よけだけで十分に改善しないことがあります。
内窓の設置、遮熱ガラス、外付けシェード、天井断熱など、住まい側の暑さ対策もあわせて検討しましょう。
まとめ
室外機への日よけは、直射日光による温度上昇を抑え、冷房効率の低下を防ぐ対策の一つです。
ただし、最も大切なのは日陰にすることだけではなく、室外機の周囲に十分な風の通り道を確保することです。
- 室外機を箱のように囲わない
- 吹き出し口や吸い込み口をふさがない
- 日よけは室外機から少し離して設置する
- 植木鉢や荷物、雑草を周囲から取り除く
- 強風で飛ばされないように固定する
- 水や高圧洗浄機を直接かけない
- 点検や交換に必要なスペースを残す
「日よけを付けたのに冷えない」という場合は、エアコン本体だけでなく、窓・断熱・日当たりなど住まい全体を確認することが大切です。
株式会社山本工務店では、香芝市を中心に、葛城市・大和高田市・広陵町など奈良県内で、エアコン設置に伴う電気工事や住まいの断熱・暑さ対策リフォームをご相談いただいています。
「室外機の置き場所を見直したい」「エアコンを使っても部屋が暑い」「窓や断熱も含めて相談したい」という方は、お気軽にお問い合わせください。