リフォームの豆知識

VOL.317 夏の電気代を抑えるリフォームとは?窓・断熱・日よけ対策を比較

皆さんこんにちは!3代目あっちゃん社長です!

夏になると、「冷房をつけても部屋がなかなか涼しくならない」「去年より電気代が高く感じる」といったご相談が増えてきます。

電気代を抑えるために、エアコンの設定温度や使い方を工夫することも大切ですが、住宅そのものに熱が入りやすい状態では、冷房の負担を十分に減らせません。

特に影響が大きいのが、窓から入る日差しや外気の熱、屋根・天井・壁の断熱性能です。

今回は、夏の電気代対策として検討したい「窓リフォーム」「断熱リフォーム」「日よけ対策」の違いを、費用・効果・工事のしやすさなどから比較します。

夏に家が暑くなる主な原因

夏の住宅には、さまざまな場所から熱が入ってきます。

主な原因は次のとおりです。

  • 窓から直射日光が入る
  • 窓ガラスやサッシから外の熱が伝わる
  • 屋根や天井が日射で熱くなる
  • 外壁から室内へ熱が伝わる
  • 断熱材が不足している
  • 隙間から暑い外気が入る
  • 日中に蓄えた熱が夜まで残る
  • エアコンの能力が部屋に合っていない

なかでも窓は、日射熱と外気の熱が室内へ入りやすい場所です。

西日が当たる窓や、日陰のない南向きの大きな窓がある部屋では、夕方になっても暑さが残ることがあります。

「エアコンが古いから効かない」と思っていても、実際には窓や断熱性能に原因がある場合も少なくありません。

夏の電気代対策は大きく3種類

住宅の暑さを改善するリフォームは、大きく次の3つに分けられます。

対策 主な目的 費用の目安 工事期間 特徴
日よけ対策 日差しを室外で遮る 比較的低い 数時間〜 手軽で効果を感じやすい
窓リフォーム 窓から伝わる熱を抑える 中程度 1窓あたり半日〜1日程度 夏と冬の両方に効果が期待できる
断熱リフォーム 屋根・天井・壁などから入る熱を抑える 中〜高 数日〜 住まい全体の快適性を改善しやすい

費用や工事期間は、建物の状態、窓の大きさ、施工範囲、使用する商品によって変わります。

単純に一番高い工事を選ぶのではなく、「どこから熱が入っているのか」を確認して対策することが重要です。

日よけ対策|費用を抑えて始めやすい

夏の暑さ対策として、比較的取り入れやすいのが日よけです。

カーテンやブラインドは室内側で日差しを遮りますが、日射熱はすでに窓ガラスを通過しています。

より効率よく熱を抑えるには、窓の外側で日差しを遮ることがポイントです。

主な日よけ対策

  • 外付けシェード
  • すだれ
  • オーニング
  • 外付けブラインド
  • 雨戸やシャッター
  • テラス屋根
  • 植栽による日陰
  • Low-E複層ガラスへの交換

特に、強い西日が当たる窓は、外付けシェードなどで日差しを遮るだけでも室内の暑さが和らぐことがあります。

日よけ対策のメリット

  • 比較的費用を抑えやすい
  • 工事時間が短い
  • 西日対策として導入しやすい
  • 必要な季節だけ使用できる
  • エアコンをつける前の室温上昇を抑えやすい

日よけ対策の注意点

外付けシェードやすだれは、台風や強風で飛ばされないようにしなければなりません。

外壁へ固定するときは、ビス穴から雨水が入らないよう、適切な防水処理も必要です。

また、日よけを付けたことで室内が暗くなったり、窓を開けにくくなったりすることもあります。

日差しの方向や窓の使い方を考えて選びましょう。

窓リフォーム|夏と冬の両方に効果が期待できる

窓から入る熱を抑える方法として、特に検討しやすいのが窓の断熱リフォームです。

窓リフォームには、主に次の方法があります。

  • 内窓を設置する
  • 窓全体を交換する
  • ガラスだけを交換する
  • 断熱性の高いサッシへ交換する

内窓を設置する

内窓とは、既存の窓の室内側へ、もう一つ窓を設置する方法です。

既存の窓と内窓の間に空気層ができるため、外の熱が室内へ伝わりにくくなります。

断熱だけでなく、結露軽減や防音にも効果が期待できます。

既存の窓を撤去しないため、比較的短時間で施工しやすいことも特徴です。

ただし、窓を開ける際に2回操作する必要があり、窓枠の奥行きによっては追加部材が必要になります。

窓全体を交換する

古い窓を断熱性の高い窓へ交換する方法です。

アルミサッシから樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシへ変更することで、ガラスだけでなく枠から伝わる熱も抑えられます。

現在は、既存の窓枠を利用して新しい窓を取り付ける「カバー工法」もあります。

外壁を大きく壊さず施工できる場合があり、従来よりも工事期間を短くしやすい方法です。

一方で、内窓より費用が高くなる傾向があり、施工後は窓の開口が少し小さくなる場合もあります。

ガラスだけを交換する

窓枠を残し、ガラスを複層ガラスやLow-E複層ガラスへ交換する方法です。

Low-E複層ガラスには、特殊な金属膜が施工されており、室内外の熱の移動を抑える効果があります。

ただし、ガラスの断熱性能が上がっても、古いアルミサッシから熱が伝わる場合があります。

窓全体の性能を高めたい場合は、ガラスだけでなくサッシの状態も確認しましょう。

日差し対策は窓の方角によって変わる

すべての窓に同じ対策が必要とは限りません。

窓の方角や日差しの入り方によって、優先すべき対策は変わります。

西向きの窓

午後から夕方にかけて低い角度から強い日差しが入ります。

軒だけでは遮りにくいため、外付けシェードや外付けブラインド、内窓などが効果的です。

南向きの窓

夏は太陽の位置が高いため、深い軒や庇で日差しを遮りやすい方角です。

シェードやオーニング、テラス屋根も検討できます。

東向きの窓

朝日によって早い時間から室温が上がることがあります。

寝室の場合は、遮熱性のある窓や外付けシェード、遮光カーテンなどが役立ちます。

北向きの窓

直射日光の影響は比較的小さいものの、窓そのものの断熱性能が低いと外気の熱が伝わります。

日よけよりも、内窓や断熱性の高いガラスが向いている場合があります。

天井・屋根の断熱リフォーム|2階の暑さ対策に

「1階は涼しいのに、2階へ上がると急に暑い」という住宅では、屋根や天井から熱が伝わっている可能性があります。

夏の日差しを受けた屋根は高温になります。その熱が小屋裏へ伝わり、天井を通して2階の部屋まで暑くなることがあります。

主な対策は次のとおりです。

  • 天井裏へ断熱材を追加する
  • 屋根面へ断熱材を施工する
  • 遮熱シートを施工する
  • 小屋裏の換気を改善する
  • 屋根を遮熱塗料で塗装する
  • 断熱性能のある屋根材へ交換する

天井裏へ入れる住宅であれば、天井を大きく壊さず断熱材を追加できる場合があります。

一方、屋根面に断熱材を施工する方法は、小屋裏まで含めた温度環境を改善しやすいものの、施工範囲が広くなり、費用も高くなる傾向があります。

なお、遮熱塗料だけですべての暑さが解決するわけではありません。

屋根の状態や色、既存の断熱材、換気状況などによって効果が変わるため、屋根塗装と断熱工事を分けて考えることが大切です。

壁・床の断熱リフォーム|大規模改修と同時がおすすめ

壁や床の断熱性能が低い場合は、住宅全体が外気温の影響を受けやすくなります。

ただし、壁の断熱リフォームは、内壁や外壁を一度撤去しなければ施工できない場合があります。

そのため、次のような工事と一緒に行うと効率的です。

  • 間取り変更
  • 全面リフォーム
  • 外壁の張り替え
  • 耐震改修
  • 水回りの移動
  • 床の張り替え

せっかく壁や床を撤去するのであれば、断熱材の状態も確認しておくとよいでしょう。

築年数の古い住宅では、断熱材が入っていなかったり、断熱材がずれて隙間ができていたりすることもあります。

3つの暑さ対策を比較

費用を抑えて早く対策したい

外付けシェードやすだれなど、窓の外側で日差しを遮る方法がおすすめです。

特に西日が原因で暑くなっている部屋では、比較的効果を感じやすい対策です。

冷暖房費を年間を通して抑えたい

内窓の設置や断熱性の高い窓への交換を検討しましょう。

窓リフォームは、夏の暑さだけでなく、冬の寒さや結露の軽減にもつながります。

2階全体が暑い

窓対策に加えて、天井や屋根の断熱状態を確認する必要があります。

2階の天井付近に熱がこもる場合や、夜になっても室温が下がりにくい場合は、屋根からの熱の影響が考えられます。

家全体の快適性を改善したい

窓、天井、壁、床を含めた断熱改修が適しています。

費用は高くなりますが、全面リフォームや間取り変更と同時に施工すれば、工事の重複を減らせる場合があります。

まずは「一番暑い部屋」から始める方法も

すべての窓や壁を一度にリフォームすると、費用が大きくなります。

予算を抑えたい場合は、次のような優先順位で考えてみましょう。

  1. 西日が強い窓に日よけを設置する
  2. リビングや寝室の窓に内窓を付ける
  3. 2階が暑い場合は天井裏の断熱材を確認する
  4. リフォームの機会に壁や床の断熱材を追加する
  5. 古いエアコンや換気設備の状態を確認する

普段長く過ごすリビングや、睡眠に影響しやすい寝室から対策すると、費用を抑えながら快適性を改善しやすくなります。

エアコン交換だけでは解決しない場合も

冷房の効きが悪いと、すぐにエアコンの交換を考えてしまいがちです。

もちろん、古いエアコンを省エネ性能の高い機種へ交換することは、電気代対策になります。

しかし、次のような住宅では、新しいエアコンに交換しても十分な効果を感じにくいことがあります。

  • 窓から強い西日が入る
  • 単板ガラスや古いアルミサッシを使用している
  • 天井や壁に断熱材がほとんどない
  • 部屋の広さにエアコンの能力が合っていない
  • 階段や吹き抜けから冷気が逃げる
  • ドアや窓に大きな隙間がある

エアコンだけに負担をかけるのではなく、熱を室内へ入れにくくすることが重要です。

窓や断熱性能を改善すると、設定温度へ到達しやすくなり、冷房の運転時間や負担を抑えられる可能性があります。

電気代が必ず下がるとは限りません

断熱リフォームや窓リフォームを行っても、電気代が必ず一定額下がるとは限りません。

電気代は、次のような条件にも左右されます。

  • 家族の人数
  • 在宅時間
  • エアコンの設定温度
  • 住宅の広さ
  • エアコンの年式や性能
  • 日当たりや窓の方角
  • 電気料金の契約プラン
  • リフォーム後の生活スタイル

そのため、「何年で元が取れるか」だけで判断するのは難しい部分があります。

電気代だけでなく、室温差の軽減、寝苦しさの改善、冷房の効きやすさ、冬の寒さや結露対策も含めて検討しましょう。

まとめ

夏の電気代を抑えるためには、エアコンの使い方だけでなく、室内へ熱を入れない工夫が大切です。

それぞれの対策には、次のような特徴があります。

  • 日よけ対策:費用を抑えて日差しを遮りやすい
  • 窓リフォーム:夏と冬の両方に効果が期待できる
  • 天井・屋根断熱:2階の暑さ対策に向いている
  • 壁・床断熱:住宅全体の快適性を改善しやすい

まずは、どの部屋が暑いのか、何時ごろから暑くなるのか、どの窓から日差しが入っているのかを確認しましょう。

原因に合わない工事をすると、費用をかけても十分な効果を得られない可能性があります。

株式会社山本工務店では、香芝市を中心に、葛城市・大和高田市・広陵町など奈良県内で、内窓の設置や窓交換、日よけ・断熱リフォームのご相談を承っています。

「冷房をつけても部屋が暑い」「夏の電気代を少しでも抑えたい」「自宅にはどの断熱対策が合うのか見てほしい」という方は、お気軽にお問い合わせください。

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