リフォームの豆知識

VOL.325 お盆に家族で考えたい実家リフォーム|親が安心して暮らすための改善点

皆さんこんにちは!3代目あっちゃん社長です!

お盆に実家へ帰省した際、「玄関の段差が上りにくそう」「浴室で転ばないか心配」「夏なのに部屋がかなり暑い」など、親の暮らしで気になる点に気づくことがあります。

電話では「特に困っていない」と話していても、実際の生活を見ると、立ち上がるときに家具へ手をついていたり、階段の上り下りを避けていたりすることもあります。

実家のリフォームを考えるときに大切なのは、すべてを新しくすることではありません。親が今の家で安全に、できるだけ自分らしく暮らせるように、負担になっている場所から改善していくことです。

今回は、奈良県香芝市で新築・リフォーム工事を行う株式会社山本工務店が、お盆の帰省時に家族で確認したい実家の改善ポイントを分かりやすく解説します。

お盆は実家の暮らしを確認できる機会

離れて暮らしていると、実家の細かな変化には気づきにくいものです。

お盆に帰省した際は、建物の傷みだけでなく、親が家の中でどのように動いているかを見てみましょう。

特に確認したいのは、次のような変化です。

  • 歩くときに壁や家具へ手をついている
  • 玄関や階段で足元を何度も確認している
  • 床に敷いたマットにつまずきそうになっている
  • 浴槽をまたぐときに時間がかかっている
  • トイレから立ち上がるときに苦労している
  • 2階をほとんど使わなくなっている
  • 暑くてもエアコンをあまり使っていない
  • 夜になると廊下や階段が暗い
  • 雨戸や窓の開閉が重そう
  • 掃除や庭の手入れが負担になっている

本人は長年暮らしてきた家に慣れているため、不便を不便だと思っていないこともあります。

「リフォームしたほうがいい」と決めつけるのではなく、「最近ここ使いにくくない?」「お風呂に入るとき怖くない?」と、普段の困りごとを聞くところから始めましょう。

1.まずは転倒しやすい場所を確認する

高齢になると、わずかな段差や滑りやすい床でも転倒につながる可能性があります。

実家の中を歩きながら、次の場所を確認してみてください。

  • 玄関の上がり框
  • 廊下と部屋の境目
  • 和室と洋室の境目
  • 浴室の入口
  • トイレの入口
  • 勝手口
  • 階段
  • カーペットやマットの端
  • 延長コードが通っている場所

特に古い住宅では、部屋ごとに床の高さが違っていたり、敷居に数センチの段差があったりします。

小さな段差であれば、段差解消材を設置する方法があります。床全体を改修する場合は、廊下と部屋の高さをそろえることも可能です。

ただし、段差をなくしたことでドアの開閉に影響したり、水まわりの排水に問題が出たりする場合もあります。家の構造や床下の状態を確認したうえで、適切な方法を選ぶことが大切です。

2.必要な場所に手すりを設置する

手すりは、転倒を防ぐだけでなく、親が自分の力で移動や立ち座りを続けるためにも役立ちます。

設置を検討したい場所は次のとおりです。

場所 手すりの役割
玄関 靴を履く、上がり框を昇降する
廊下 歩行時の身体を支える
階段 上り下りの負担を減らす
トイレ 便座からの立ち座りを補助する
浴室 浴槽のまたぎや洗い場での移動を支える
勝手口 屋内外の段差を安全に移動する

手すりは、取り付ければよいというものではありません。

身長、利き手、身体の状態、普段の動き方によって、使いやすい高さや向きが変わります。また、壁の中に十分な下地がなければ、力をかけたときに外れる危険があります。

実際の動作を確認し、必要に応じて壁へ補強を入れて設置しましょう。

3.浴室は転倒と温度差に注意する

実家リフォームで特に優先して確認したいのが浴室です。

浴室は床が濡れて滑りやすく、浴槽をまたぐ動作も必要です。また、冬場は暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動することで、血圧が大きく変動する「ヒートショック」の危険もあります。

次のような状態がないか確認しましょう。

  • 浴室の床が滑りやすい
  • 入口に大きな段差がある
  • 浴槽の縁が高く、またぎにくい
  • 浴槽が深く、立ち上がりにくい
  • 浴室や脱衣所が冬に寒い
  • タイルにひび割れがある
  • 手すりが設置されていない
  • ドアが内開きで、緊急時に開けにくい
  • 蛇口の操作が固い

改善方法としては、滑りにくい床材への変更、手すりの設置、段差の解消、またぎやすい浴槽への交換、浴室暖房の設置などがあります。

在来工法の古い浴室をユニットバスへリフォームすると、断熱性や清掃性を高めながら、入口の段差も小さくできる場合があります。

すぐに浴室全体を改修するのが難しい場合は、まず手すりや暖房設備の設置など、危険性の高い部分から改善する方法もあります。

4.トイレの立ち座りを楽にする

トイレは毎日何度も使用するため、少しの使いにくさでも身体への負担が積み重なります。

帰省時には、便座から無理なく立ち上がれているか確認してみましょう。

  • 立ち上がるときに壁や紙巻器へ手をついている
  • 便座が低く感じる
  • トイレの入口に段差がある
  • 室内が狭く、方向転換しにくい
  • ドアが開けにくい
  • 冬場のトイレが寒い
  • 夜間、トイレまでの廊下が暗い

紙巻器やタオル掛けは、人の体重を支えるためにつくられていません。手をついて立ち上がっている場合は、早めに専用の手すりを設置するのがおすすめです。

将来、介助が必要になる可能性も考える場合は、引き戸への変更や出入口の拡張、トイレ内部のスペース確保も検討できます。

5.玄関や屋外までの動線を安全にする

玄関は、靴の脱ぎ履きや段差の上り下りがあるため、転倒しやすい場所です。

玄関や門から道路までの動線も確認しましょう。

  • 上がり框が高すぎないか
  • 靴を履くための椅子を置けるか
  • 手すりを握れる位置に設置できるか
  • 玄関タイルが濡れると滑らないか
  • アプローチに大きな段差がないか
  • 飛び石や砂利で歩きにくくないか
  • 夜間に足元が見えるか
  • 雨の日に濡れやすくないか

玄関では、手すりと腰掛けを組み合わせることで、靴の脱ぎ履きがしやすくなります。

屋外については、段差の解消、スロープの設置、滑りにくい舗装、足元灯の追加などが考えられます。ただし、勾配の急なスロープはかえって危険です。敷地の広さや道路との高低差を確認して計画しましょう。

6.夏の暑さと冬の寒さを我慢していないか

奈良県は、夏の暑さが厳しく、冬は底冷えしやすい地域です。

古い実家では断熱性が低く、エアコンを使用していても部屋が冷えにくいことがあります。特に高齢者は暑さを感じにくくなる場合があり、本人が「暑くない」と言っていても室温が高くなっていることがあります。

帰省時には、温度計や湿度計で実際の室内環境を確認しましょう。

暑さ対策としては、次のようなリフォームがあります。

  • 内窓を設置する
  • 断熱性の高い窓へ交換する
  • 日差しの強い窓に外付け日よけを設置する
  • 天井や屋根の断熱材を改善する
  • エアコンを適切な能力の機種へ交換する
  • 風が通りやすい間取りに見直す

冬の寒さ対策では、窓の断熱、床や天井の断熱、脱衣所・トイレへの暖房設備の設置などが効果的です。

家全体を一度に断熱改修するのが難しい場合は、寝室やリビング、脱衣所など、親が長く過ごす場所から優先する方法もあります。

7.夜間の移動に必要な明るさを確保する

年齢を重ねると、暗い場所で足元や段差を確認しにくくなります。

特に夜中に寝室からトイレへ移動する経路は、照明を消した状態でも確認してみましょう。

  • 廊下が暗すぎないか
  • 階段の最初と最後の段が見えるか
  • 照明スイッチまで安全に移動できるか
  • 電球が切れたままになっていないか
  • 延長コードが通路を横切っていないか

人感センサー付き照明や足元灯を設置すると、暗い中でスイッチを探す必要がなくなります。

階段では、上下の両方から照明を操作できるか、手すりを持った状態でスイッチへ手が届くかも確認しておきましょう。

8.重い窓や雨戸、使いにくい設備を見直す

古い窓や雨戸は、建て付けの悪化や部品の劣化により、開閉が重くなっていることがあります。

無理に開け閉めしていると、腰や肩へ負担がかかるだけでなく、指を挟んだり、バランスを崩したりする可能性があります。

  • 窓の鍵が固い
  • 雨戸が途中で引っ掛かる
  • シャッターが重い
  • 網戸が外れやすい
  • 玄関ドアの開閉に力が必要
  • 蛇口やドアノブを握りにくい

窓の戸車や鍵の交換だけで改善することもあれば、窓や玄関ドア全体の交換が必要な場合もあります。

握って回すタイプのドアノブを、押し下げて開けられるレバーハンドルへ交換するなど、小さな改善でも使いやすさは変わります。

9.火災・防犯・緊急時への備えを確認する

親だけで暮らしている実家では、室内の安全だけでなく、火災や防犯、緊急時の連絡方法も確認しておきたいところです。

  • 住宅用火災警報器が正常に作動するか
  • 古いコンセントや延長コードが傷んでいないか
  • コンロの消し忘れ対策があるか
  • 玄関や勝手口の鍵が壊れていないか
  • 窓の鍵が確実に掛かるか
  • インターホンで来訪者を確認できるか
  • 寝室から玄関まで安全に避難できるか
  • 緊急時の連絡先が分かる場所にあるか

住宅用火災警報器は、設置から長期間経過すると、電池切れや機器の寿命によって正常に作動しない可能性があります。

また、コンセントが熱い、焦げ臭い、プラグが抜けやすいといった症状があれば、使用を中止して早めに点検を依頼してください。

実家リフォームは何から優先すればいい?

気になる場所が多くても、すべてを一度に工事する必要はありません。

まずは、事故や健康への影響が大きいものから優先順位を付けましょう。

  1. 転倒や火災につながる危険な場所
  2. 浴室・トイレ・玄関など毎日使う場所
  3. 夏の暑さや冬の寒さが厳しい場所
  4. 親が日常的に不便を感じている設備
  5. 将来の介助を考えて準備したい場所

例えば、最初に手すりと足元灯を設置し、その後に浴室やトイレを改修するなど、段階的に進める方法もあります。

介護保険の住宅改修費支給制度や、自治体の補助制度を利用できる場合もあります。ただし、制度によっては工事を始める前の申請が必要です。ケアマネジャーや自治体、施工業者へ事前に確認しましょう。

親の意見を聞かずに進めないことも大切

子どもから見ると危険に思える場所でも、親にとっては思い入れのある住まいです。

「危ないから全部変える」と一方的に進めると、親が負担や抵抗を感じることがあります。

まずは、本人が何に困っているのか、今後もどのように暮らしたいのかを聞きましょう。

  • 今の家で暮らし続けたいのか
  • 1階だけで生活できるようにしたいのか
  • 家事で負担になっていることは何か
  • お風呂やトイレで不安を感じていないか
  • 将来、誰かと同居する可能性があるか
  • どこまで費用をかけられるか

家族だけで話すと意見がまとまらない場合は、施工業者に現場を見てもらい、危険度や工事方法、概算費用を整理するのも一つの方法です。

お盆の帰省時に確認したいチェックポイント

実家へ帰省した際は、次の項目を家族で確認してみてください。

  • 玄関や室内に危険な段差がないか
  • 手すりが必要な場所はないか
  • 浴室の床や浴槽が使いにくくないか
  • トイレから無理なく立ち上がれるか
  • 夜間の廊下や階段が暗くないか
  • 夏の室温が高くなりすぎていないか
  • 窓や雨戸を無理なく動かせるか
  • コンセントや照明器具に異常がないか
  • 火災警報器が正常に作動するか
  • 親が日頃から我慢していることはないか

写真を撮り、困っていることをメモしておくと、後日リフォームを相談するときにも役立ちます。

実家リフォームは「今の暮らし」を見ることから

親が安心して暮らせる住まいにするためには、将来だけでなく、現在の生活で感じている負担を確認することが大切です。

まずは、転倒しやすい段差、浴室やトイレの使いにくさ、室内の暑さ・寒さ、夜間の暗さなどを確認しましょう。

小さな手すりや照明の設置だけでも、生活の安全性が高まることがあります。大規模な工事を前提にせず、必要な部分から優先して改善していきましょう。

香芝市をはじめ、葛城市、大和高田市、橿原市、広陵町、王寺町など奈良県内で、ご実家のバリアフリー化や水まわり・断熱リフォームをご検討の方は、株式会社山本工務店へお気軽にご相談ください。

親御さんの暮らし方や建物の状態、ご予算に合わせて、必要な工事の優先順位から一緒に考えさせていただきます。

実家のリフォームや住まいの修理について詳しくはこちらをご覧ください。
https://yamamotokoumuten.co.jp/renovate/

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